病原体名 | Henneguya dogieli(ヘネガヤ・ドギエリ) |
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分類学 | ミクソゾア門、粘液胞子虫綱、双殻目 |
宿主名 | ケツギョ(Siniperca chuatsi) |
寄生部位 | 鰓 |
肉眼所見 | 鰓に花弁状の白色シストが形成される(写真1)。 |
寄生虫学 | シストの内部で多数の胞子が産生される(写真2)。胞子は紡錘形で、長さ12.8(10.8-13.2)μm、幅7.0(6.2-7.2)μm、厚さ5.8(5.4-6.2)μm、尾端突起長44.6(15.6-54.0)μm。2個の極嚢は同形同大で、長さ4.9(4.8-5.0) μm、幅2.4(2.0-2.6) μm(Chen and Ma, 1998)。生活環は不明。 |
病理学 | 不明 |
人体に対する影響 | 人間には感染しないので、食品衛生上の問題はない。 |
診断法 | シストをつぶしてウェットマウントで胞子を確認する。標本はスメアにしてギムザ染色またはディフ・クイック染色する。 |
参考文献 | Chen, Q. L., and C. L. Ma (1998): Myxozoa, Myxosporea. Fauna Sinica. Beijing, Science Press, 987 p. |
または
写真2.Henneguya dogieliの胞子。
(写真提供者:章 晋勇)
写真1.花弁状のシストが形成された鰓。